※こちらの共同調査結果は配布資料をご用意しておりません。
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日本インフォメーションは、2020年12月1日に設立51周年を迎え、昭和・平成・令和と50年にわたって時代の変化を生活者の視点から見つめてきました。2020年6月に大広と共催したオンラインセミナー「次世代ロールモデル研究セミナー」では、18才以下の若者 (中高生)を対象としたクラスター分析手法「U-18クラスター」の運用についてプレゼンテーションを行いました。
※次世代ロールモデル研究セミナー:https://www.n-info.co.jp/seminar/20200625
※U-18クラスター:https://www.n-info.co.jp/service/u18/
大広は、2018年6月16日付けで 「次世代ロールモデル研究プロジェクト」を立ち上げ、18才前後の若者達に注目し、次世代を担う彼らがこれからの日本をどのように生きていけば良いかを考える情報発信サイト「18カラ~ノ、」を公開、運用してきました。2019年11月に日本インフォメーションと共同調査リリースを行い、2020年6月には日本インフォメーションと共催でオンラインセミナーを実施しました。
※「18カラ~ノ、」:https://www.18kara-no.jp/
RooMooNは、2018年10月に発足した女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」の運営を中心に、企業へのマーケティング支援やトレンド発信を目的に活動するPRエージェンシーです。現在、関東・関西を中心とした高校生・大学生・短大生・専門学生、約90名が「Trend Catch Project」に所属しており、今後さらに規模を全国に拡大し、女性のライフステージに合わせたリアルな意見を社会に向けて発信していきます。
※Trend Catch Projectの学生が運営するメディア
「Trend Mirror」Instagram:https://www.instagram.com/trendmirror_jp/
この度、各社はお互いの若者を対象とした取り組みを発展させるために共同調査の第2弾を実施し、来年2022年4月に控えた成人年齢の引き下げについてレポートします。
※本レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社・株式会社大広・RooMooN株式会社が保有します。
内容を転載 ・引用する場合には、「日本インフォメーション・大広・RooMooN調べ」と明記してご利用ください。
・調査方法:インターネット調査
・エリア:全国
・調査対象:女子大生125名・女子高生32名
・回答件数:合計157名
・調査期間:2020年12月5日(土)~ 12月13日(日)
・調査方法:インターネット調査
・エリア:全国
・調査対象:18才~22才の男性
・回答件数:合計645名
・調査期間:2020年12月14日(月)~ 12月15日(火)
・調査方法:オンラインによる個別インタビュー調査
・エリア:首都圏
・調査対象:首都圏在住の高校2年女子1名・高校3年女子1名
・回答件数:合計2名
・調査期間:2020年12月11日(金)
今回実施した2つの定量アンケートから得られた主なファインディングスは以下の通りです。
今回実施した女子高生オンラインインタビューから得られた主なファインディングスは以下の通りです。
当事者である高校生などで高い認知。女子高生で97%、18才男性で81%が認知。
女子高生は否定的な人が多く47%、一方18才男性は肯定的な人が多く46%。
■従来よりも少し早く成人になることを肯定的にとらえている人は、「良い」「まあ良い」を合わせて、当事者のうち「Trend Catch Project」の女子高生では16%、18才男性では46%でした。年齢差以上に男女で評価の差が大きい傾向で、「Trend Catch Project」の女子高生では47%の人が否定的なのに対して、18才男性では21%でした。(図表2)
当事者である女子高生からは、「高校生はまだ大人ではない」という声が多い。
■成人年齢の引き下げに否定的な評価が多い女子高生・女子大生の自由意見を見ると、「高校を卒業したばかりでは違和感しかない」「気持ち的には20才で成人と思っている」「高校生は自分で出来ることが限られる」など、高校生は未発達な年齢でまだ大人とは言えないという声が多くあげられています。また、高校3年生では、2歳下の学年と一緒に成人することに対してやや否定的な声があります。さらに、「成人年齢をなぜ引き下げる必要があるのか意味が伝わっていない」というように当事者として意味を捉えられていないという声もありました。(図表3)
女子高生は「大人になり切れていない」「責任を持つのが不安」など、デメリットを感じている。
■成人年齢の引き下げに対するメリット・デメリットについて聞いたところ、否定的な評価が多かった女子高生は、「まだ大人になり切れていない」53%、「責任を持つのが不安」47%がTOP2で、デメリットを感じている人が多いようでした。一方、肯定的な評価が多かった18才男性では、「選挙権がある」41%がTOPで、次に「責任を持つのが不安」39%、「まだ大人になり切れていない」36%、「大人の自覚を持てる」29%と続き、女子高生とは大きく傾向が異なりました。デメリットばかりではなく、「選挙権」「大人の自覚」など、責任が増えることを前向きにとらえているようです。(図表4)
3つの年齢が同時期に成人することには、多くの当事者が「複雑な心境」と感じている。
■2022年度に、現在の高校1年生から高校3年生までの人が同じ年に成人になることについて、当事者となる人で「複雑な心境」と感じている人が、女子高生で75%、18才男性では59%でした。(図表5)
成人式がどうなるか、不安を感じている。また、高校3年生は年下と同じ扱いに否定的。
■3つの年齢が同時期に成人することに対して、当事者である女子高生は「成人式がどうなるのか?」「受験はどうなるのか?」「振袖や会場はどうなるのか?」など、成人式について不安が持たれています。また、高校3年生では成人として年下と同じ扱いをされることに否定的な声があげられています。(図表6)
18才はまだ大人になり切れていない年齢。成人はそれぞれの道を過ごしてからたどり着く区切り。
■埼玉県の高校に通うRNさん18才。学校の授業で成人年齢の引き下げについてクラスメートと話し合った経験があり、その時は否定的な意見が多かったということでした。18才という年齢については「高校生であり、まだちょっと子供の部分があり、完成していない」という認識でした。成人とは、「高校を卒業して1~2年をそれぞれの道で過ごしてからたどり着く区切り」と感じているそうです。
携帯電話の契約が自分自身で出来るのでプラス。一方、社会を知らず騙される人の心配も。
■千葉県の高校に通うNSさん17才。成人年齢の引き下げは、個人的には現在持っていない携帯電話の契約を自分自身で行えるようになるため、「明るい未来」と答えていました。一方で、同じ年代の人については、18才になっても社会をまだ知らないから、詐欺にあうなど騙されたりする人が増えるのではないかとコメントしていました。
引き続き、3社共同での調査リリースなどを発信していく予定です。
※2021年3月、4月にそれぞれリリースを発信の予定
※それ以降も順次発信
会社 : 日本インフォメーション株式会社
所在地 : 東京都中央区銀座3丁目15-10 菱進銀座イーストミラービル4F
代表者 : 代表取締役社長 斎藤 啓太
資本金 : 5,500万円
設立 : 1969年12月1日
URL : https://www.n-info.co.jp/
事業内容 : マーケティング・リサーチ事業、マーケティングコンサルティング 他
日本インフォメーション株式会社 担当 : 浦田・子島・上原
E-mail : ni_inquiry_report@n-info.co.jp
マーケティングを「一生の仕事」に