近年Y2Kファッションやたまごっち、ナルミヤキャラクターなど、かつて平成時代に流行したカルチャーやアイテムが、Z世代を中心に再び脚光を浴びています。さらに近年は、平成時代に小学生女子の間で親しまれたシール交換文化が復活し、ぷっくりとした立体感が特徴の「ボンボンドロップシール」が品切れ続出となるなど、平成レトロは社会的ブームとなり様々な分野で盛り上がりを見せています。
こうした背景を踏まえ、日本インフォメーション株式会社(代表取締役社長:斎藤 啓太 以下、日本インフォメーション)は、現在10代〜30代の女性を中心に再び注目を集めている「平成レトロ」ブームについて、なぜ支持を集めているのか、その背景を明らかにするとともに、どのような形で生活者の行動や消費に結びついているのかを把握するため、本調査を実施しました。
※詳細な調査結果資料は「レポートダウンロードフォーム」よりダウンロードできます。
目次
LINEリサーチについて

今回の調査は『LINEリサーチ』を用いて実施しました。
LINEリサーチの公式アカウント「LINEアンケート」のアクティブモニター数は700万人以上にのぼり、なかでも10~29歳の若年モニターが約半数を占めています。そのため、学生や若年層を対象とした調査でも十分な回収数を確保することが可能です。
当社はLINEリサーチのオフィシャルパートナーであり、オフィシャルパートナー限定メニューのご提供にも対応しております。
LINEリサーチの特徴の一つに、より低年齢から本人回答が可能な点があります。インターネットリサーチパネルでは、本人回答は15歳以上が対象となっており、14歳以下に聴取する場合は保護者による代理回答が必須です。また、15歳以上であっても若年層の登録者数が少ないため、結果的に保護者の代理回答に頼らざるを得ないケースも少なくありません
一方、LINEリサーチでは保護者の承諾を得た上で13歳から本人回答が可能であり(※)、若年層のリアルな声を直接収集することができます。

調査結果から得られたファインディングス
■Findings1
「平成レトロ」は高い認知水準で広く浸透し、約半数が関心・購買に関与
「平成レトロ」の認知率は 90.1% と非常に高く、年代や子どもの有無を問わず広く浸透している。また、関連商品を購入・関心をもって見ている層は 47.3% と約半数に達し、単なる認知にとどまらないトレンドとなっている。購買経験率は10代 19.6%、20代 19.4% と、30代(14.5%)より高く、若年層ほど行動に結びつきやすい傾向がみられる。

■Findings2
平成レトロの楽しみ方は「集める・体験する」行動が中心で、共有・交流行動へと発展
平成レトロの楽しみ方では、「ガチャガチャ」が 70.1% と最も高く、「平成J-POPを聴く」(41.7%)、「シール帳・シル活」(39.5%)が続く。シール活動では「集めること自体を楽しむ」が 63.5%、「シール帳を作る」が 62.4% と高く、10代では友人との交換(57.1%)、子どもあり層では家族との交換(50.0%)が目立つ。平成レトロは、個人消費に加え、コミュニケーションを生む行動として楽しまれている。

■Findings3
「平成レトロ」はエモい・懐かしさが共存し、世代を超えて共感を生むトレンドに
平成レトロに対するイメージは「懐かしさを感じる」(61.9%)が最多で、「エモい」(46.7%)、「思い出に浸れる」(35.7%)が続く。10代では「エモい」(58.0%)や「SNS映えする」(38.9%)、「おしゃれ」(33.8%)といった感性・トレンド感が強調される一方、30代では「懐かしさ」(72.1%)や「思い出に浸れる」(46.4%)など自身の体験と結びついた情緒的価値が高い。このように、平成レトロは「感性」と「懐かしさ」が“エモい”という共通感情で結びつき、世代を超えて共感を生むことが、ここまで流行している大きな要因と考えられる。

■Findings4
日用消費財における平成レトロの活用は、平成感のある視覚的要素が有効。ただし、カテゴリ別に反応差がみられる
パッケージでは「キャラクターコラボ」(40.1%)や「復刻版」(38.8%)が支持され、平成らしさが直感的に伝わる要素が購入意向を高めている。食品・飲料では「駄菓子」(41.0%)や「振って飲む缶入りゼリー飲料」(38.3%)など、体験性や当時の流行を想起させる商品が選ばれている。一方、平成メイクは「特にない」が 44.8% と高く、関心は主に10代に偏っており、カテゴリごとに有効性の差がみられる。

主な調査結果
※グラフや図は、クリックすると拡大してご覧いただけます。
①「平成レトロ」の認知、関与度
「平成レトロ」の認知率は全体で90.1%と高く、幅広い層に浸透しています。興味関心層(「関連商品を購入している」+「関心をもって見ている」)は全体の47.3%を占め、約半数が平成レトロに対して積極的な関心を示しています。年齢別では10代・20代の購入経験率がそれぞれ19.6%、19.4%と30代(14.5%)より高く、若年層ほど実際の購買行動に結びついている傾向がみられます。子どもの有無による認知率や関心度に大きな差は見られず、平成レトロは子育て世代・非子育て世代を問わず広く関心を集めているトレンドといえます。

②「平成レトロ」の購入・利用・楽しみ方の実態
平成レトロの楽しみ方として最も多いのは「ガチャガチャ」(70.1%)で、「平成J-POPを聴く」(41.7%)、「シール帳・シル活」(39.5%)が続きます。年齢別では、10代は「プリクラ」「ルーズソックス」「デジカメ」「ミニスカート」「厚底靴」など、ファッションやSNS映え関連項目が20代・30代より高い傾向がみられ、平成カルチャーを新しいものとして積極的に取り入れている様子がうかがえます。一方30代は「シール帳・シル活」「ナルミヤキャラクター」の選択率が高く、自身の子ども時代を懐かしむ傾向が強くなっています。子どもありの層は「シール帳・シル活」(53.5%)や「ナルミヤキャラクター」(32.6%)が高く、子どもとのコミュニケーションツールとして平成レトロを活用している可能性が示唆されます。

③シル活(シール活動)の具体的な行動内容
シール活動の楽しみ方は「シールを集めること自体を楽しんでいる」(63.5%)、「シール帳を作る」(62.4%)、「コレクションしたシールを鑑賞する」(57.4%)が上位を占めています。10代は「シール帳を作る」(75.7%)「友人・知人とシール交換をする」(57.1%)が突出して高く、友人とのコミュニケーションツールとしてシール活動を楽しんでいる様子です。30代および子どもありの層は「家族(子どもなど)とシール交換をする」がそれぞれ35.6%、50.0%と高く、親子間のコミュニケーション手段として活用されています。購買層は全項目で関心層より高いスコアを示しており、実際に商品を購入している層ほど多様な楽しみ方を実践していることがわかます。

④収集しているシールの種類・絵柄
集めているシールの種類は「ボンボンドロップシール」(69.0%)、「ぷにぷに・立体シール」(54.8%)、「うるちゅるシール」(46.2%)など立体感・質感のあるシールが人気です。絵柄では「キャラクター」(81.2%)が圧倒的で、「動物」(47.2%)、「お菓子」「食品」(各32.0%)が続きます。10代は「ウォーターシール」(51.4%)など新しいタイプのシールへの関心が高く、20代は「図鑑シール」(25.9%)が特に高くなっています。購買層は種類・絵柄ともに全体より高いスコアを示し、シール収集への関与度が高いほど多様なシールを集める傾向がみられます。

⑤「平成レトロ」に対するイメージ・印象
平成レトロに抱くイメージは「懐かしさを感じる」(61.9%)が最多で、「エモい」(46.7%)、「思い出に浸れる」(35.7%)が続きます。年齢別にみると、10代は「エモい」(58.0%)「SNS映えする」(38.9%)「おしゃれ」(33.8%)「新しさを感じる」(8.0%)が全体より高く、平成レトロを新鮮でトレンディなものとして捉えています。30代は「懐かしさを感じる」(72.1%)「思い出に浸れる」(46.4%)「共感できる」(21.9%)が高く、自身の体験と結びついた情緒的な価値を見出しています。「エモい」は全年代で高スコアであり、若年層の新しさと30代の懐かしさが「エモい」という共通感情で結びついていると考えられます。

⑥「平成レトロ」要素を取り入れたパッケージへの購入意向
平成レトロっぽいパッケージで購入意向が高いのは「キャラクターコラボのパッケージ」(40.1%)、「復刻版パッケージ」(38.8%)、「平成風のレトロなフォント・デザインのパッケージ」(31.0%)です。10代は「ドット絵・ピクセル調」(27.0%)「原色ではっきりとした色合い」(16.5%)など視覚的なインパクトを重視する傾向があります。30代・子どもありの層は「復刻版パッケージ」がそれぞれ48.4%、46.1%と高く、過去に馴染みのあるパッケージへの親和性が高くなっています。購買層は全項目で全体を大きく上回り、「特にない」が3.7%と低いことから、平成レトロへの関与度が高いほどパッケージデザインへの反応も敏感であることがわかります。

⑦取り入れてみたい・挑戦したい「平成メイク」
取り入れたい平成メイクは「リップグロス」(20.2%)、「ラメ・グリッター」(19.0%)、「つけまつげ」(16.8%)が上位だが、「特にない」(44.8%)も多く、平成メイクへの関心は限定的です。10代は「ギャルメイク」(23.3%)「金髪」(18.8%)「くっきりしたカラコン」(19.6%)など、大胆なスタイルへの挑戦意欲が高くなっています。30代・子どもありの層は全体的にスコアが低く、「特にない」がそれぞれ51.6%、52.8%と半数を超え、平成メイクへの関心は若年層に偏っています。購買層・関心層は全体より高いスコアを示すものの、平成メイクは他カテゴリと比較してターゲットが若年層に限定される傾向が強くなっています。

⑧購入したい「平成レトロ」風の食品・飲料
買いたい平成レトロっぽい食品飲料は「駄菓子」(41.0%)、「振って飲む缶入りゼリー飲料」(38.3%)、「ストローを挿して飲む紙パック飲料」(35.4%)、「口の中でパチパチ弾けるお菓子」(35.0%)が上位を占めます。10代は「駄菓子」(47.7%)「振って飲む缶入りゼリー飲料」(44.6%)「チョコフォンデュ」(31.3%)などが高く、体験型・エンタメ性のある商品への関心が強くなっています。30代は「ナタデココ」(38.5%)「ティラミス」(28.2%)など、平成時代に流行したスイーツへの購入意向が高くなっています。購買層は全項目で全体を上回り、「特にない」はわずか2.1%と、平成レトロへの関与度が高い層ほど幅広い食品カテゴリに購入意欲を示すことがわかります。

本調査では、「平成レトロ」は若者を中心に広く浸透しており、約半数が関連商品に関心や購買経験を持つ、消費につながるトレンドであることがわかりました。ガチャガチャやシールなど「集める」楽しみ方が中心でありながら、シール交換は友人や家族とのコミュニケーションツールとしても機能しています。10代の感じる「エモさ」と30代の「懐かしさ」が共存し、世代を超えた共感を生んでいることが人気の背景といえそうです。
以上、 平成レトロに関する意識実態調査を抜粋してお伝えしました。
※詳細な調査結果資料は「レポートダウンロードフォーム」よりダウンロードできます。
調査概要
調査地域:日本全国
調査対象:13~39歳 女性
調査実施期間:2026年3月18日~3月23日
調査手法:LINEリサーチ プラットフォーム利用の調査
サンプルサイズ:有効回収計1,054サンプル

※レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社が保有します。
※内容を転載・引用する場合には、「日本インフォメーション(株)調べ」と明記してご利用ください。
会社概要
会社名:日本インフォメーション株式会社
所在地:東京都中央区銀座3丁目15-10JRE銀座三丁目ビル4F
代表取締役社長:斎藤啓太
資本金:5,500万円
設立:1969年12月1日
事業内容:マーケティング・リサーチ事業、マーケティングコンサルティング 他
本調査・リリースに関する問い合わせ先
日本インフォメーション株式会社 担当 :高澤
E-mail : ni_inquiry_report@n-info.co.jp