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2022/08/08

NIリサーチャーコラム #23 コンビニ/ドラッグストアを再現した模擬店舗会場の活用増えています ~模擬店舗でみえてくるもの~

執筆者: リサーチ・ディレクション部  グループリーダー T.M

※NIリサーチャーコラムでは、当社の各リサーチャーが日々の業務等で感じた事を自由に紹介しています。

 

1)2022年1月に「NI Shopper Lab.」を開設

 

2022年1月にコンビニ/ドラッグストアを再現した模擬店舗会場、「NI Shopper Lab.」を開設しました。

 

内覧期間を経て2月下旬くらいから本格稼働しております。

 

それから4カ月余り実際にどういったお客様が、どういった目的で利用いただいているのかなど、設計に携わるリサーチャー目線での活用方法などについてコラムを書かせていただこうと思います。

 

会場の詳しい説明は下記リンク先もご覧ください。
NI Shopper Lab.(模擬店舗会場)について

 

開設に至るまでの経緯などが書かれた過去のコラムはこちら
NIリサーチャーコラム #19 コンビニ/ドラッグストアを再現した模擬店舗会場 NI Shopper Lab. ~生活者の買い物行動観察からこれからのインサイトを!~

 

2)NI Shopper Lab.の今

 

まずは、現在どういったお客様に、どういった目的・手法でご利用いただいているかご紹介します。

 

 

Case1 定量:食品・飲料メーカー様
(発売前調査)
目的:最終デザイン案を確定させる(通常のシェルフ調査の置き換えとしてご利用)
手法:CLT
設計:計200サンプル

ご感想(抜粋):通常のシェルフ調査の置き換えだったが、調査票の流れは変えずに実施できたので満足している

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Case2 定性:日用品メーカー様➀
(発売後調査)
目的:発売後に売り上げが不振な商品が売り場でどのように見えているか、競合と比較して何が弱いのか確認する
手法:DI(売り場でのインタビュー)
設計:12名

ご感想(抜粋):会場が広くて、キレイでとても使いやすかった。
また、普段の買い物に近い状況で商品を評価してもらえたので、普段の調査では出てこない発言もあり良かった。

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Case3 定性(アイトラッキング利用):日用品メーカー様 ➁
(発売前調査)
目的:新商品を陳列するカテゴリーの候補が複数あり、どこに陳列するのがより良いか確認する
手法:アイトラッキング付き模擬購買(デプスインタビュー+売り場インタビュー)
設計:10名

ご感想(抜粋):新商品が売り場に並んだイメージが分かるのが良い。
また、アイトラッキングを使い、無意識な視線の動きを把握できたことで
新商品が棚の中でどのように見られているかが分かり判断材料が増えてよかった。

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とお客様のニーズに合わせた多種多様な設計でご利用いただいております。

 

なお、設備関連で補足を致しますと売り場の映像やインタビュー映像を配信することももちろん対応可能です。
実際ご来場にならない方への共有や、オンラインを通じて対象者にインタビューすることも可能です。

 

では、次に実際ご利用いただいた方の感想を紹介します。

 

3)「うーん、あれ?意外に目立たないな~」

 

 

これ実際にお客様から出たお声です。

 

NI Shopper Lab.に再現したドラッグストアに新商品を並べた調査でのこと。

 

今回が最終デザイン案で問題なければ発売に向けて進むステップでした。

 

お客様曰く、社内で該当カテゴリーのみの棚はあるのでそこに並べて確認はしていたが、いざNI Shopper Lab.の棚に並べてみたら社内で確認していた時ほど目立たず、なじんでしまっていると感じたとの事です。

 

これを発売前のテスト段階で気づけたことは、とても重要だと思いませんか!!

 

実際、1回の調査ではゴーサインが出ず、2回目のデザイン調査をすることになりました。

 

調査後にお客様にNI Shopper Lab.で調査をした感想を伺ったところ「普段のシェルフ以上にリアルな売場の空気感で実際の購買行動に近いカタチで選択していただけたことが良かった」

 

と、(1回目の結果は良くなかったが)発売前に実際の売り場を再現した棚に並べて調査が出来たことで満足いただけた様子でした。

 

4)NI Shopper Lab.の使い方あれこれ

 

最後に、NI Shopper Lab.だからこそできる、使い方を1つご提案します。

 

その名も「本籍地探し調査(仮)」です。

 

新しい商品を発売する際に、「この商品はこのカテゴリー棚に並ぶ」と明確に決まっている商品はいいのですがそうではなく、開発した商品もあると思います。

 

そういった新規カテゴリーの商品は開発段階で色々な調査を実施してどこの売り場にあるのがいいのかを確認していくと思いますが、最終的に売り場の棚に並べて本当にそのカテゴリー棚に並べて消費者に広い売り場の中から見つけてもらえるかを確認をすることが目的です。

 

前提:コンセプト購入意向あり者を呼集

 

②でスムーズに見つけてくれればいいですが、中々見つからない時は対象者が思っているカテゴリーと商品棚のカテゴリーにズレが生じていると思います。

 

実際発売した後では、このズレにいつ気付くかによって商品の売り上げを大きく左右すると思います。

 

「興味を持って欲しい」と考えている方が売り場に訪れたときに、しっかり新商品を見つけてもらうことで発売初期にトライアルしてくれる大切なお客様を獲得できると思いますので、そういったことを発売前に確認しておく調査となります。

 

ぜひ、新規カテゴリーの商品を開発している方で商品発売前にご興味ある方はご検討ください。

 

また、7月から同じビルにグループインタビュールームもオープン(築地から移転)※1 しましたのでグループインタビューのフローにNI Shopper Lab.内で再現した売り場を見るパートを作り、ショップアロングを実施することも可能ですのでご興味ある方は弊社営業担当にご連絡ください。

 

 

※1:グループインタビュールームの詳細はこちら
インタビュールーム「SPEAKS(スピークス)東銀座」移転による新開設のお知らせ

 


執筆者プロフィール

リサーチ・ディレクション部  グループリーダー T.M
大学では数学を学び、卒業後はアパレル業界で接客の仕事に従事。

27歳で日本インフォメーションに入社。今年で11年目。

フィールドワーク部を半年経験した後、営業部門に配属され数年前グループリーダーになり、今に至る。

最近2人目の子どもが生まれ、仕事と育児の両立を目指して奮闘中。

最近の悩みは運動らしい運動が出来ていないこと(保育園の送り迎えが唯一の運動)です。

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