日本インフォメーション株式会社 (代表取締役社長 :斎藤 啓太)(以下、日本インフォメーション)、株式会社 大広 (代表取締役社長 :落合 寛司)(以下、大広)、の2社は、共同で「関東関西のZ世代に関する調査」を実施しました。この調査は2021年9月に実施したものです。
※こちらの共同調査結果は配布資料をご用意しておりません。
※「関東関西のZ世代に関する調査」調査結果サマリーは上記。調査詳細はページ下部へ別途記載しています。
今回は、日本インフォメーションが運営するリサーチモニターの16才から22才までの男女を対象とした定量アンケート調査の結果について、特徴的なファインディングスを中心にレポートします。
調査手法 : Web調査
エリア : 関東(東京都)・関西(近畿2府4県)
対象者 : 高校生・大学生
サンプルサイズ: 1500サンプル
割付:
調査時期:2021年9月
※本レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社・株式会社大広が保有します。
内容を転載 ・引用する場合には、「日本インフォメーション・大広調べ」と明記してご利用ください。
関西の方が幸福度が高く、関西エリアでは神戸が1位に
■「あなたは幸せですか」という質問に対して100点満点で点数をつけてもらい、その平均値をエリアごとに比較したところ、まず関東・関西では「関西の方が幸福度が高い」という結果になりました。
さらに関西エリアの単位を細分化し、各都道府県内のエリア別という単位での比較も行ったところ、1位が兵庫県神戸市、2位が大阪府泉州エリア、3位が大阪府大阪市という結果になりました。
※pt平均値にてランキング算出
※その他のエリア(滋賀県・和歌山県 等)はサンプル数不足のため分析対象外
■また、その点数につけた理由について自由回答で回答してもらったところ、神戸エリアの特徴を述べている対象者が見られました。
幸せはお金じゃない?幸福度と自由に使えるお金の多さは相関せず
■さらにエリア別でInstagramの利用目的を比較した結果、神戸市は「自ら投稿するため」というスコアが高く出ていることに対して、大阪泉州エリアでは「SNS上の友人と会話するため」というスコアが高く出ているなど、エリアによって利用目的の傾向が異なるという事が分かりました。
買い物やお出かけの情報収集をYouTubeで行うZ世代
■自分が買うものや、行きたい場所の情報収集をする際、どのようなメディア・SNSを利用するかという質問に対して、1位の検索エンジンに次いで、2位がYouTubeという結果が出ました。Z世代にとってYouTubeは単なる「動画エンタメコンテンツ」としての楽しみ方だけではなく「情報収集コンテンツ」としても活用されていることが分かりました。その傾向が強く表れたのは、関西の中でも東大阪エリア、泉州エリア、奈良となりました。
今回の調査では、関東関西、さらに関西内の各エリアにおいて、幸福度やSNSの利用実態をはじめとするZ世代の価値観や行動の違いを確認することができました。コロナ禍で移動が制限されたZ世代にとって、居住エリアはZ世代の価値観を形成する一つの要素といえるのではないでしょうか。
今回ご紹介した調査結果に加えて、下記のような調査項目についても聴取し、Z世代研究のデータとして保有しております。
日本インフォメーション株式会社 担当 :川島・吉田
E-mail : ni_inquiry_report@n-info.co.jp
日本インフォメーションは、2020年12月1日に設立51周年を迎えた調査会社です。昭和 ・平成 ・令和と50年にわたって時代の変化を生活者の視点から見つめてきました。多様化の時代を生きる若者を理解する独自の解析手法による枠組みとして開発したU-18クラスターは、Z世代を様々な価値観やインサイトで分類し、分析することができます。現在では、消費財やコンテンツ産業などでご利用いただいております。平成30年間に起こった多様な変化が、「新しい若者」世代を生みました。彼らを理解することは、今の時代、さらにはこれからのAfterコロナの時代に向けた変化と不変性を理解することに通じます。U-18クラスターを中心にZ世代へのリサーチを幅広く取り扱い、若年層向けマーケティングを支援しています。
大広は、2018年6月16日付けで立ち上がった「次世代ロールモデル研究プロジェクト」を前身とした新たな若者研究プロジェクトとして、関西Z世代研究所「D’Z lab.」を発足しました。多様性・個性というキーワードを通じて語られることの多いZ世代について、彼らを一括りの世代として捉えて語るのではなく、多様な価値観・個性をより深く捉えていきたいという意思のもと、活動テーマの幅をさらに広げ、エリア別という視点を軸としてZ世代の価値観・個性を研究していくプロジェクトとして新たに活動をスタートしました。
マーケティングを「一生の仕事」に