執筆者:NIマーケティング研究所(集計分析・海外案件担当) S.T
※NIリサーチャーコラムでは、当社の各リサーチャーが日々の業務等で感じた事を自由に紹介しています。
Made in Japan は無敵か?
元号が平成から令和に代わり、昭和から働いている私のリサーチャー人生は約35年になりました。とはいえ、最初の15年ほどは公共施策立案を中心に調査研究をしていましたので、マーケティング分野での海外調査は2002年の中南米が最初になると記憶しています。既に17年前のことになります。

21世紀の初頭、「Made in Japan」を所有、使用することは、途上国のみならず先進国でもステータスでした。だから付加価値をつければ、価格は高くても売れました。日本企業のマーケティングリサーチも、途上国では特に、高収入層のみをターゲットに行われていました。

しかしその間、韓国企業は、より市場規模の大きい中の上の一般市民層に対して、
「いくらなら買うのか」
「最低限どのような装備、質を必要としているのか」
を徹底的にリサーチしていました。
その結果がLGやSAMSUNG、HYUNDAI等の大躍進につながっていったことは周知の事実です。そして今、中国勢がそれに続いています。また、この数年で、現地の人々の意識も大きく変化しました。高品質で耐久性が高くても、必要のない機能がついた日本製品より、自分が必要とする機能を満たし、かつリーズナブルであれば、日本製でなくてもよいという層が加速度的に増えた結果が「今」なのだと私は考えています。

現地に「求められるモノ」を提供する力
「Made in Japan」の神通力が弱まりつつある今、私たちは何をすればよいのでしょうか。私の答えは明確です。
「ターゲット市場で何が求められているか、何が売れるのかを知り、これまで培った商品開発力、
技術力で、それを提供する」
のです。
モノだけではありません。
「列車の定時運行システム」「グローバル品質の人材育成」「安心・安全イメージにつながる商品管理システム」。日本にはまだ売れるものがたくさんあります。
では、現地のニーズを的確に知るにはどうしたらよいのでしょうか。

現地のニーズを一番知っているのは?
この10年ほどで、途上国の現地マーケティングリサーチ会社のスキルは飛躍的に向上しています。それ以前は、先進国のリサーチ会社のブランチとして、設計されたリサーチを忠実にこなす実査中心であったローカルのマーケティングリサーチ会社の中に、自国の市場を知り、
「その商品・サービスであれば、この層に対して調査を行ってみてはどうか」
と提案できるスキルを持つ会社やリサーチャーが増えてきています。
そのような現地マーケティングリサーチ会社と協力関係を築き、より良いリサーチを行うためには、こちら側にもそのスキルが必要になります。それは、現地スタッフとともに、お客様に価値ある情報をいかに提供するのかを考え、リサーチを実施してきたスキルです。

一味違った海外調査(グローバルリサーチ)をしてみたい。そんな時にはぜひ日本インフォメーションにご相談ください。現地スタッフとともに、市場を歩き、消費者と語り、その国にふさわしいリサーチ手法を提案できる経験豊富な担当者が、サポートさせていただきます。
お勧めしたリサーチ手法①:グローバルリサーチ(リアル)
お勧めしたリサーチ手法②:グローバルリサーチ(インターネット)
執筆者プロフィール
NIマーケティング研究所(集計分析・海外案件担当) S.T
工学部工学研究科博士課程都市・交通計画専攻で道路計画、交通計画、都市計画を学ぶ
公共系シンクタンク、大学研究所では総合計画・各種計画・施策の立案、
住民参加型まちづくり事業の推進を担当
高速道路建設の経済効果等を研究する中で、「満足度をお金に換算して経済効果に計上できないのか?」と
思い立ち、マーケティング理論に出会う
39歳でマーケティングリサーチ会社に転職
その後は各種公共施策の立案と並行し、商品開発、市場分析等を担当
海外調査(グローバルリサーチ)については、気づいたら16か国延べ40都市で50以上のリサーチを実施
4年前から現職