夏に向けて気温が上昇する梅雨(6月から7月上旬)の季節、雨天と高い湿度は快適な春の終わりと共に生活者に様々な影響をもたらします。クレイトン・M・クリステンセンが提唱したジョブ理論*では生活者は特定の状況下で達成するべき目的があり、それを達成するために商品を雇うと考えられています。こうした観点から、現代でも生活者に困りごとが多い梅雨の季節には、困りごとの解消を目的とした未発掘のインサイトが存在する可能性が推測されます。
そこで、日本インフォメーション株式会社(代表取締役社長:斎藤 啓太 以下、日本インフォメーション)では、生活者が梅雨の時期にどのような行動をしているのか実態を把握し、生活者が抱える困りごととその要因を明らかにするために本調査を実施しました。
※参考:クレイトン・M・クリステンセン, タディ・ホール, カレン・ディロン, デイビッド・S・ダンカン 著ほか. ジョブ理論 : イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム, ハーパーコリンズ・ジャパン, 2017.8. 978-4-596-55122-1. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I028358427
※詳細な調査結果資料は「レポートダウンロードフォーム」よりダウンロードできます。
目次
調査結果から得られたファインディングス
■Findings1
梅雨の時期の過ごし方では、「自宅で過ごす時間が増える」が42.8%。梅雨時期は外出自粛ではなく在宅時間増加が中心。動画配信、テレビ視聴による過ごし方が多くなる。
全体では「普段と変わらない」が50.6%で最多となる一方、「自宅で過ごす時間が増える」が42.8%に達した。特に男性60代では50.0%と高く、若年層よりも在宅シフトが強くみられる。梅雨は生活様式を大きく変えるというより、自宅で過ごす時間を増やす方向で行動変化が生じている。

■Findings2
消費行動の変化を見ると、EC利用増加は59.3%、女性30代では80.8%と梅雨はオンライン購買シフトが加速。
利用頻度が増えるサービスでは「ECサイト」が59.3%で最も高く、「フードデリバリー」40.7%、「ネットスーパー」36.6%が続いた。特に女性30代ではEC利用増加が80.8%に達しており、雨の日の移動回避や時短ニーズが購買チャネルの変化を促している。

■Findings3
梅雨の時期の困りごとでは、「湿気・蒸し暑さ」48.3%、「洗濯物が乾かない」47.9%と多い。特に女性40~60代では住環境ストレスが高い。一方若年女性では、メイクや美容に関する困りごとが多くなる。
「湿気・蒸し暑さが不快」が48.3%、「洗濯物が乾かない」が47.9%で上位を占めた。女性40~60代ではいずれも6~7割に達しており、移動や買い物の不便さよりも住環境や家事負担に関するストレスが大きい。

■Findings4
梅雨の時期の過ごし方として、男性30代のゲーム利用は73.6%。梅雨の過ごし方は「娯楽消費」と「生活改善」で男女差。
男性30代ではゲーム利用が73.6%、男性60代では動画視聴が70.6%と高く、梅雨を在宅娯楽の機会として捉える傾向がみられる。一方、女性では掃除やオンラインショッピングなど快適な生活環境への関心が強い。

■Findings5
困りごとと未解決理由の掛け合わせの割合を見ると、“湿気・蒸し暑さが不快”では 「どんな対策をすればよいかわからない」が 16.9%、“洗濯物が乾かない”では「どんな対策をすればよいかわからない」が、13.9%とそれぞれ多い。
“湿気・蒸し暑さが不快”、“部屋のニオイ・ジメジメ感”、“カビや汚れが発生しやすい”では「どんな対策をすればよいかわからない」、「どの商品・サービスを選べばよいかわからない」、「効果があるか不安/よく分からない」がそれぞれ10%を超える。上記を中心に梅雨の時期に未発掘のインサイトがある可能性が示唆される。

主な調査結果
※グラフや図は、クリックすると拡大してご覧いただけます。
①梅雨の時期の過ごし方
「普段と変わらない」が50.6%と半数を占める一方、「自宅で過ごす時間が増える」は42.8%に達しています。
60代男性では50.0%と特に高く、若年女性では商業施設利用や近場外出が比較的高いことから、シニア層は在宅化、若年層は屋内外出へのシフトがみられます。

②自宅での過ごし方
自宅では「動画配信・テレビ視聴(60.9%)」が最多で、「睡眠・休息(50.1%)」「SNS閲覧(49.0%)」が続きました。
男性30代ではゲームが73.6%、女性30代では掃除が53.1%、オンラインショッピングが42.9%と高く、男性は娯楽、女性は生活改善に時間を使う傾向がみられます。

③利用頻度の変化(増える計)
利用増加層では「ECサイト(59.3%)」が最も高く、「フードデリバリー(40.7%)」「ネットスーパー(36.6%)」が続きます。

④雨の日や梅雨の時期の困りごと
「湿気・蒸し暑さ(48.3%)」「洗濯物が乾かない(47.9%)」の選択率が高くなりました。
特に40~60代女性では6~7割が悩みとして挙げており、若年層よりも家事や住環境に関する負担感が強いのではないかと考察されます。

⑤困りごとに対しての対策状況
未解決層は「掃除の手間が増える(84.7%)」「雑菌や衛生面が気になる(80.2%)」「部屋のニオイ・ジメジメ感(79.4%) 」「カビや汚れ(78.7%)」で高く、衛生面に関する悩みが上位を占めました。対策を実施している中で、困りごとを解消出来ている層は一部にとどまります。

⑥対策が不十分な理由
“湿気・蒸し暑さが不快”、“部屋のニオイ・ジメジメ感”、“カビや汚れが発生しやすい”では「どんな対策をすればよいかわからない」、「どの商品・サービスを選べばよいかわからない」、「効果があるか不安/よく分からない」がそれぞれ10%を超え、既存の対策への不満がみられました。

本調査では、梅雨の時期は外出を回避し、在宅で過ごすようになる生活の変化に伴い、購買活動においてもECサイトや、フードデリバリー、ネットスーパーなどオンライン購入へのシフトが見られました。また、梅雨の時期における生活者の課題を見ると、衛生面や実生活における不快さに関わるものが未解決層が特に多い結果となりました。困りごとが未解決の要因では、対処方法や対処するための商品・サービス、その効果に対する不明瞭さが挙げられました。梅雨の時期の購入重視点や困りごとの対策として購入されている商品につきましては詳細資料にてご覧いただけます。
以上、梅雨の時期の予定・消費に関する意識・行動調査の結果を抜粋してお伝えしました。
※詳細な調査結果資料は「レポートダウンロードフォーム」よりダウンロードできます。
その他の質問
- 外出先での過ごし方
- 利用頻度の変化(購入場所)
- 利用頻度の変化(減る計)
- 購入が増えるアイテム(購入場所別)
- 困りごとの対策として購入が増えるもの(食品飲料)
- 困りごとの対策として購入が増えるもの(美容・化粧品)
- 困りごとの対策として購入が増えるもの(日用品)
- 梅雨の時期の購入重視点
調査概要
調査地域:日本全国
調査対象:20~69歳 男女
調査実施期間:2026年5月25日~5月26日
調査手法:クローズドモニターへのインターネットリサーチ
サンプルサイズ:有効回収計1,086サンプル

※レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社が保有します。
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会社概要
会社名:日本インフォメーション株式会社
所在地:東京都中央区銀座3丁目15-10JRE銀座三丁目ビル4F
代表取締役社長:斎藤啓太
資本金:5,500万円
設立:1969年12月1日
事業内容:マーケティング・リサーチ事業、マーケティングコンサルティング 他
本調査・リリースに関する問い合わせ先
日本インフォメーション株式会社 担当 :榊原
E-mail : ni_inquiry_report@n-info.co.jp


