物価上昇や働き方の多様化、デジタルサービスの浸透が進むなか、生活者はこれまで以上に効率性や負担の最小化を重視する傾向が強まっています。最近では「コストパフォーマンス(コスパ)」「タイムパフォーマンス(タイパ)」に加え、新たに「メンタルパフォーマンス(メンパ)」という概念が注目され、生活者の意識変容を象徴するキーワードとして広がりを見せています。

こうした背景を踏まえ、日本インフォメーション株式会社(代表取締役社長:斎藤 啓太 以下、日本インフォメーション)は、生活者が日常生活でどのようなパフォーマンス意識を持って行動しているのか、その実態を把握するため本調査を実施しました。コスト・時間・精神的負荷という複数の指標が購買行動やサービス選択、生活習慣にどのように影響を及ぼしているのか、また新たな概念である「メンパ」がどの程度浸透しているのかについて、生活者の認知・理解・実践状況を明らかにしました。


調査結果から得られたファインディングス

パフォーマンス意識の認知は、『コスパ』85.8%、『タイパ』78.9%に対し、『メンパ』は26.0%に留まり、生活の中での意識も『コスパ』64.5%、『タイパ』45.5%に対し、『メンパ』は20.2%で浸透の途上にある。

『コスパ』の認知は男女それぞれ40代以上で高く、男性では年代が上がるとともに『コスパ』意識も高まる傾向。『タイパ』は男性は40代で認知と意識が高い。女性は認知は30~50代が高いものの、意識しているのは10~20代の若年層が高め。『メンパ』の認知は男性40代と女性10~20代で高いが、意識しているのは男性10代や女性20代の若年層が高め。

生活の中での意識は、『コスパ』は「買い物」や「食事・料理」、『タイパ』は「家事」や「身の回りの用事」、『メンパ』は「人付き合い・人間関係」や「休憩・くつろぎ・いやし」での意識、意向が上位。

普段の消費、買い物における購入・選択時の意識では、『コスパ』は「外食」「加工食品」「お菓子・スイーツ」「衣類・ファッション」、『タイパ』は「加工食品」「掃除・洗濯用品」「国内旅行」、『メンパ』は「国内旅行」「娯楽」の購入・選択時において意識が高め。「加工食品」「掃除・洗濯用品」など生活用品や「国内旅行」「外食」などレジャー関連では『コスパ』『タイパ』両方重視層もやや多め。

各パフォーマンス向上のために取り組みたいことは、『コスパ』は「ポイント」「クーポン」の活用、『タイパ』は「ネットショップの利用」や「動画のながら視聴」といったネット利用に関する行動、『メンパ』は「散歩」や「他人からの評価や反応を気にしすぎないこと」や「質の高い睡眠への投資」が上位。

『コスパ』向上への取り組みは女性40代以上での意向が高め。『タイパ』向上への取り組みは、「ネットショップ」の利用は女性40代以上、「動画のながら視聴」や「動画の倍速視聴」「ショート動画の視聴」などメディア利用での『タイパ』の向上は女性の若年層で意向が高い。『メンパ』向上への取り組みは、男女10代では「推し活」が最も高くなる。

主な調査結果

『コスパ』『タイパ』『メンパ』の認知実態

認知率(意味も内容も知っている+聞いたことがある程度)は『コスパ』85.8%、『タイパ』78.9%に対し、『メンパ』は26.0%に留まりました。『コスパ』の認知は、男女それぞれ40代以上で9割前後と高めです。『タイパ』の認知は、男性は40代、女性は30~50代でやや高く8割を上回っています。『メンパ』の認知は、男性の40代と女性は10~20代の若年層で3割を越えてやや高めです。

生活の中で意識している『コスパ』『タイパ』『メンパ』意識の実態

生活の中での意識度TOP2(かなり意識+やや意識)は、『コスパ』64.5%、『タイパ』45.5%に対し、『メンパ』は20.2%に留まります。『コスパ』は男性は年代が高まるとともに意識が高まる傾向、女性は各年代6割を上回り、中でも女性20代が7割を越えて最も高くなっています。『タイパ』は男性は40代、女性は10~20代の若年層で意識が高めです。『メンパ』は男性は10代、女性は20代で意識が最も高くなっています。

生活の中で意識していること・今後意識したいこと  『コスパ』『タイパ』『メンパ』全体比較

現在、意識していることは、『コスパ』が突出して高い項目が目立ちますが、「家事」や「仕事・アルバイト」などでは『タイパ』が他と差をつけて最も高くなっています。今後、意識したいことでは、「人付き合い・人間関係」や「休息・くつろぎ・癒し」、「睡眠」などで『メンパ』の意向が高まり、最も高くなっています。

普段の消費・買い物で『コスパ』『タイパ』『メンパ』を意識して購入・選択しているもの 全体比較

“消費・買い物”で意識していることは、すべての項目で『コスパ』が突出して高く、何かしら意識している層の中では『コスパ』のみ意識する層が最も多くなっています。『コスパ』のみを重視する層が多い中で、 「加工食品」 や「掃除・洗濯用品」「キッチン・台所用品」といった生活用品や、「国内旅行」「外食」「家具・家電製品」といったレジャー・嗜好関連では、『コスパ』と『タイパ』の両方を意識している層も一定数見られます。

『コスパ』向上のために今後取り組みたいこと

『コスパ』向上のために取り組みたいことは、「ポイントを貯める・ポイントで購入する」47.0%、「クーポンを活用する」41.6%が上位でした。以下、「メリハリ消費を意識する」、「セール時に買い物をしたり、割引品を購入する」が3割台で続きます。「AIによる買い物のおすすめ情報を利用する」といったAI利用については1割未満に留まりました。

『タイパ』向上のために今後取り組みたいこと

『タイパ』向上のために取り組みたいことは、「ネットショッピングの利用」27.6%、「動画のながら視聴」22.1%が上位でした。女性10代では「動画のながら視聴」のほか、「動画の倍速視聴」「ショート動画の視聴」「音声学習」といったメディア利用に絡んだ『タイパ』向上意識が高めです。「要約サービス・AI要約を活用する」といったAI利用については10.5%。男性40代での意向が18.0%と高めとなりました。

『メンパ』向上のために今後取り組みたいこと

『メンパ』向上のために取り組みたいことは、「散歩」19.8%、「他人からの評価や反応を気にしすぎない」18.6%、「質の高い睡眠への投資」18.2%が上位でした。男女10代では「推し活へ集中する」がそれぞれ最も高く、男性10代は18.7%、女性10代は35.4%に及びます。「悩んだ時や迷った時はAIに相談する」といったAI利用については1割未満に留まりました。

本調査では、『コスパ』『タイパ』が広く定着する一方で、『メンパ』は認知・意識ともにまだ発展段階にあり、生活の中で重視していることは、コスパは「買い物・食事」、タイパは「家事・用事」、メンパは「人間関係・休息」とそれぞれ違いが見られる結果となりました。今後も、変化する生活者意識を継続的に捉え、より深いインサイトの提供に努めてまいります。
以上、 ~生活の中でのパフォーマンス意識の実態~『コスパ』『タイパ』『メンパ』に関する意識調査を抜粋してお伝えしました。


その他の質問

  • 生活の中で『コスパ』『タイパ』『メンパ』を意識していること・今後意識したいこと(属性別)
  • 普段の消費・買い物で『コスパ』『タイパ』『メンパ』を意識して購入・選択しているもの(属性別)
  • 生活の中での『コスパ』『タイパ』『メンパ』の重視バランス
  • 『コスパ』『タイパ』『メンパ』以外に意識している『●●パフォーマンス』 

調査概要

調査地域:日本全国

調査対象:16~69歳 男女

調査実施期間:2026年3月2日~3月3日

調査手法:クローズドモニターへのインターネットリサーチ

サンプルサイズ:有効回収計1,035サンプル

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会社概要

会社名:日本インフォメーション株式会社

所在地:東京都中央区銀座3丁目15-10JRE銀座三丁目ビル4F

代表取締役社長:斎藤啓太

資本金:5,500万円

設立:1969年12月1日

URL:https://www.n-info.co.jp/

事業内容:マーケティング・リサーチ事業、マーケティングコンサルティング 他

本調査・リリースに関する問い合わせ先

日本インフォメーション株式会社  担当 :高澤
E-mail : ni_inquiry_report@n-info.co.jp