2021年11月現在、新型コロナウイルスの感染者数は急速に減少しており、飲食店の時短要請の解除など新型コロナ対策として実施されていた行動制限が緩和されるようになりました。コロナ禍ではまとめ買いや自宅飲みを行ったりと、コロナ禍前の日常とは異なる飲食習慣を行う必要がありましたが、収束に向かう現在の習慣に変化はあるのか気になるところです。
そこで日本インフォメーション株式会社(代表取締役社長:斎藤 啓太 以下、日本インフォメーション)では、アフターコロナを見据えて、コロナ禍が落ち着いた今の消費者の飲食・健康習慣について実態を理解するために本調査を実施しました。
詳細な調査結果資料(その他の質問/属性別分析を含めたクロス集計データ/報告書)を無料にて配布しております。
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※ご希望の資料欄に「~コロナ禍を経て、どう変わる?~ アフターコロナを見据えた新しい飲食・健康習慣調査」とご記載ください
■主な調査結果
①|飲食・健康習慣の変化(コロナ禍/最近のコロナ禍が落ち着いた状況)
コロナ禍が落ち着いた今、「テイクアウト(▲9.8pts)、「まとめ買い(▲8.7pts)、「自宅飲み(▲6.5pts)」、「自炊(▲6.4pts)」など、自宅で過ごすための飲食習慣が軒並み5pts以上減少。反面外食は若年層を中心に大幅に増加。
■まず、飲食・健康習慣の変化について、「コロナ禍」「最近のコロナ禍が落ち着いた状況」それぞれでの実態について聴取しました。その結果、自宅で過ごすための飲食習慣が減る一方で、増加した習慣も多く見られました。5pts以上増加したのは「外食(3名以上)(+12.7pts)」「外食(1~2名)(+6.9pts)」と、コロナ禍で規制されていた外食が増える結果となりました。特に「外食(3名以上)」は男性20代以下で+18pts以上、女性20代以下+17pts以上と若年層で大幅に増えています。加えて「外食(1~2名)」も女性20~40代で10pts以上が増加しています。反面「まとめ買い」は女性の全年代で▲10pts以上減少し、「自宅飲み」は特に20代男性で▲11.4ptsとなっています。また「自炊」は男性20代・女性10代が▲11pts以上減少しており、意識を向く方向が内から外にシフトしている様子が窺えます。
(図表1)(図表2)
②|アルコール飲料の摂取量の変化(コロナ禍/コロナ禍が落ち着いた状況)
「変わらない」が全体の7割と、ほとんどの人が変化なし。一方、若年層ほど接種量に変化が見られ、やや減らした回答が多め。コロナが落ち着いても減少させた習慣に変化なし。
■続いて、アルコール飲料の摂取量の変化について聴取しました。摂取量は「変わらない」の回答が最も多い結果となりました。その中でも「コロナ禍」「コロナ禍が落ち着いた状況」ともに男女20代で「減った」とする回答が目立ち、2-3割と最も多くなっています。また、一方「増えた」では、「コロナ禍」では男女とも30代、「コロナ禍が落ち着いた状況」では男女とも20代が最も多く、若年層に増減ともやや影響があった傾向が見られました。(図表3)
③|ソーバーキュリアスに当てはまるか
「ソーバーキュリアスではない」が7割と大半を占める一方、20代男女の1割が「コロナ禍でソーバーキュリアスになった」と回答。
■アルコールの摂取量が減少傾向な要因として、ソーバーキュリアス(お酒は飲めるけどあえて飲まない選択をする人)の増加も言われることも多くなっており、その実態を確認しました。男女とも20代の「ソーバーキュリアス」が3-4割と多く、年代が下がるにつれて増える傾向です。「コロナ禍の以前からソーバーキュリアスである」が全体で2割と一定数いる一方、「コロナ禍でソーバーキュリアスになった」が男女とも20代で1割と最も多く、男性30代も多くなっています。男性よりも女性が「ソーバーキュリアス」である傾向がみてとれます。(図表4)
④|ソーバーキュリアスである理由
ソーバーキュリアスが多い男性20・30代、女性20代の若年層で、3割以上が「出費が抑えられる」「飲み会が面倒くさい」を選択。
■ソーバーキュリアスに当てはまると回答した方にそうなった理由を聴取しました。「出費が抑えられる」「健康習慣を維持したい」「飲み会が面倒くさい」が全体的に主な理由となっています。特に、男性20・30代では「出費が抑えられる」4割、「飲み会が面倒くさい」が3割以上挙げられました。また、女性20代でも「出費が抑えられる」「飲み会が面倒」が3割と他の年代より多いほか「会話が楽しめる」も2割あがっています。(図表5)
⑤|セカンド冷凍庫の有無
全体で「持っていない」が9割。「コロナ禍をきっかけに持っている」は2.7%に留まる。
■コロナ禍のまとめ買いによって、2代目の冷凍庫=セカンド冷凍庫を買う方が増加したというニュースも見られましたので、その実態を聴取してみました。その結果、男女とも全年代で8割以上が「持っていない」、1割が「コロナ禍より以前から持ってた」と回答。「コロナ禍をきっかけに持っている」は全体で2.7%に留まるが、男性20代は5.3%と全性年代で最も高くなっています。男性では20~50代にかけて、女性では10代~40代にかけて、年代が上がるにつれてセカンド冷凍庫の保持率が上がる傾向です。(図表6)
⑥|冷凍食品として売られていない食品・飲料の冷凍
「冷凍食品のみ冷凍している」は全体で2割に留まる。「肉」「ご飯」「パン」が冷凍のメインとなっており、特に20代以上の女性が冷凍を実施。
■まとめ買いによる冷凍保存の現状はどうなっているでしょうか。確認した結果、冷凍食品として売られていない食品・飲料の冷凍は、主食(「ご飯」「パン」)や主菜(「肉」「魚」)が冷凍のメインとなっており、飲料の冷凍はごく少なくなっています。年代別の特徴としては、「冷凍食品のみ冷凍している」は男女いずれも10代が最も多く、特に20代以上の女性が幅広い食品を冷凍している傾向だが、男性では30代が「作り置き」18.6%をはじめ「主食」や「主菜」も冷凍をしている傾向にあります。(図表7)
今回の調査では、コロナ禍が落ち着いてきて、イエナカから外へと行動習慣が戻りつつある現状が見えてきました。特に若年層は、外出頻度が上がっているようです。一方で、アルコール摂取量の減少など、コロナ前には完全に戻らない実態も垣間見られました。生活習慣を変えるには2年という十分すぎる時間が強制的に与えられた今回のコロナ禍。一体、アフターコロナでは生活者はどんな習慣をもとに行動するのでしょうか。今後も継続してウォッチしてまいります。
以上、~コロナ禍を経て、どう変わる?~ アフターコロナを見据えた新しい飲食・健康習慣調査の結果を抜粋してお伝えしました。
詳細な調査結果資料(その他の質問/属性別分析を含めたクロス集計データ/報告書)を無料にて配布しております。
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■調査概要
調査地域:日本全国
調査対象:16~59歳の男性・女性
サンプルサイズ:1729サンプル
調査方法:インターネット調査
調査実施時期:2021年11月11日~12日
レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社が保有します。
内容を転載・引用する場合には、「日本インフォメーション(株)調べ」と明記してご利用ください。
■会社概要
会社名:日本インフォメーション株式会社
所在地:東京都中央区銀座3丁目15-10 菱進銀座イーストミラービル4F
代表取締役社長:斎藤啓太
資本金:5,500万円
設立:1969年12月1日
URL:https://www.n-info.co.jp/
事業内容:マーケティング・リサーチ事業、マーケティングコンサルティング 他
■本調査・リリースに関する問い合わせ先
日本インフォメーション株式会社 担当 : 川島・橋本
E-mail : ni_inquiry_report@n-info.co.jp