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2025/06/17

NIリサーチャーコラム #49 アンケート調査を実施してみよう/参加してみよう ~ CLT(会場調査)編~

執筆者: リサーチャー T.A

※NIリサーチャーコラムでは、当社の各リサーチャーが日々の業務等で感じた事を自由に紹介しています。


 

これから調査を実施してみたいと考えている企業や団体の皆様。

 

調査に参加・回答してみたいと考えている消費者・利用者の皆様。

 

 

それぞれに向けて、調査の内容についてご紹介していきたいと思います。

 

第一弾はCLT: Central Location Test(会場調査)です。

 

◆ CLT(会場調査)とは?

 

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あらかじめ会場を設定し、そこにリクルートされた調査対象者を入室させ、製品、または情報等についての評価・感想等を
集団、または個人に対し、定量的にデータとして収集する手法をいう。

 

(JMRA:日本マーケティング・リサーチ協会 ガイドラインより)

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上記のJMRAのガイドラインにもあるように、ざっくりと説明すると

 

・評価をしてもらいたい“人(対象者)”に

・設定した“場所(会場)”に来てもらい

・その場での実体験などを踏まえて“調査(アンケート)”に答えてもらう

 

と、いったような調査手法です。

 

 

 

それでは、このCLT(会場調査)は、

 

・調査主体(企業・団体)の皆様にとってどのような調査なのか?

・対象者(消費者・利用者)の皆様にとってどのような調査なのか?

 

それぞれの視点からもう少しご紹介したいと思います。

 

◆ 実施者(企業・団体)の皆様から見たCLT(会場調査)

ネット環境やスマートフォンの普及により、インターネットを使って回答するWEB調査、オンラインで行うインタビューなど、調査にかかる時間も費用も削減につなげやすいネット上の調査が昨今では多くを占めるようになりました。

 

 

そのような中でも、CLT(会場調査)が残り続けるのには大きな理由があります。

 

実際に物を見たり、触ったり、食べたりといった実体験をした上でその評価を確認したいといった、五感を通したリアルな体験の評価ができることです。

 

ネット環境でもいずれVR等の技術が進歩すれば・・という未来があるかもしれませんが、厳密な評価ができるようになるには、まだしばらく時間はかかるような気がします。

 

では、CLT(会場調査)では、具体的にどのような評価が行われているかというと、

 

・実際に食べたり飲んだりして味の評価をする

・実際に鼻で嗅いで香りやニオイの評価をする

・実際に触ってみたり、使ってみたりした評価をする   などが多く行われています。

 

 

尚、このような内容は同じリアル系調査のHUT(ホームユーステスト)でも行えるのですが、CLT(会場調査)の強みは、同じ会場内で評価方法を厳密に管理して実施することで、すべての参加者に対して同一環境下での評価が行えると言う点です。

 

また、会場で参加者の反応などを肌で感じられることも、利点の一つと考えています。

 

 

一方、弱みとしては、指定の会場での実施となるため、参加者の居住エリアがある程度限定されてしまうことなどもあります。

 

各種調査の方法には強みや弱みもありますので、調査を実施する際には適切な方法を選ぶことも重要です。

 

その上で、CLT(会場調査)での実施を検討となった際には、当社では調査の企画・設計から、準備(会場の手配、対象者の選定・確保)、会場での実施運営、結果の分析まで、トータルで細かくサポートいたします。

 

調査を実施してみようかな?とご検討の際は、ぜひお気軽にお声がけください。

 

 

◆参加者(消費者・利用者)の皆様から見たCLT(会場調査)


次に、実際に参加される方に向けてのCLT(会場調査)のご紹介です。

 

まず、CLT(会場調査)に興味あるけど、「どのように参加するのか?」という点ですが、大きくは2種類の参加依頼方法があります。

 

① 街頭キャッチによる参加依頼

主要駅や繁華街などの街中でお声がけし、参加条件を確認させて頂いた上で、ご協力いただけた場合、その場で近くの会場をご案内して参加していただく方法。

 

② 事前リクルートによる参加依頼

登録しているモニターパネルなどから、事前に参加条件を確認させて頂いた上で、ご協力いただけた場合、日時・場所をお伝えして参加していただく方法。

 

ただ昨今では安心・安全の確保等のため、①街頭キャッチでの実施は少なくなってきていて、②事前リクルートからのご参加が多くを占めるようになってきています。

 

 

実際にご協力いただく際には、会場に来場いただき参加いただくこととなりますが、「どうしてわざわざ会場まで行かなければならないのか?」、という理由については、実際に何かを食べたり、飲んだり、香りをかいだり、触ってみたり、使ってみたり、など、実際の体験を踏まえて評価をしていただきたいといった理由があります。

 

会場では、参加者の皆さんが同じ状況で体験、評価をしていただくことも重要なポイントとなるのですが、進め方やわからないことなどは、会場にいる専門の調査員がサポートさせて頂いて安心・安全に参加いただけるようにも取り組んでいます。

 

 

所用時間や謝礼については、依頼時に提示をさせて頂いて参加のお伺いをしますが、所要時間は内容によりおおよそ30分~60分くらい。

 

参加謝礼も内容によりますが、WEB調査に比べると大幅に高めの謝礼となっています。

 

 

CLT(会場調査)は日時や定員も決まっているため、お申し込みをいただいても抽選となってしまうことが多いですが、参加依頼が届いた際にはご協力をいただければと思います。

◆CLT(会場調査)に関する当社の取り組み


最後に、CLT(会場調査)に関する当社の取り組みについて簡単にご紹介です。

 

 

当社では、毎年数百件以上のCLT(会場調査)をご依頼いただき、実施・運営を積み重ね、多くのノウハウ、ナレッジを蓄積してきました。

 

・調査に適した会場環境を整えるために6つの自社会場を設置

・PCやタブレットを使った回答方法のDX化の推進

・多数在籍する専門の調査員への定期的なトレーニング

 

など、常にアップデートも継続し、実施者にとっても、参加者にとっても、安心、信頼していただけるCLT(会場調査)の実施・運営に努めています。

 

当社の取り組みについて、詳しくは下記リンクよりご覧ください。
日本インフォメーションのCLT(会場調査)

 

 

CLT(会場調査)の機会に巡り合った際には、ぜひご依頼、ご参加をお待ちしています。

 

では次回、第二弾がありましたら、またご覧ください!(to be continued?)

 


執筆者プロフィール

リサーチャー T.A

以前まで当社で分析等を担当していましたが、

ライフスタイルの変化により、現在働く場所や働き方を変えて勤務中。

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