実際に測定していることが測ろうとしているものを測っているのかどうかを問題にする概念。例えば新入社員の採用試験の結果が、入社後の社員の会社に対する貢献度をよく表していれば、そのテストは妥当性が高いという。妥当性にはさまざまな概念が含まれ、定義や測定法がはっきりしないものもあるが、内的妥性(internal validity)と外的妥性(external validity)が分かりやすい。製品テストに例をとると、会場内でテスト条件をコントロールできる(コーヒーの濃さ、温度を一定にするなど)ので、すべての人から質的に均一なデータが得られる。こ場合はテスト結果に内的妥当性があると言うことができる。これに対してインホームテストでテスト製品を勝手に使用させて評価を求めた場合は、使用状況は人によってさまざまであろうから内的妥当性は低い。その代わり、新製品が市場に出た場合の消費者の使用状況とインホームテストでの使用状況とはほぼ一致するはずだから,市場における消費者の反応をより的確に反映する。このことを外的妥当性があるという。市場実験においても劇場テストでテレビCMの評価を求めるのと、地区を選んである期間広告キャンペーンを行って評価を求めるのとで,前者は内的妥当性が高く後者は外的妥当性が高いということになろう。

 

出典:マーケティング・リサーチ用語辞典 / 発行所:株式会社 同友館