2024/10/31
執筆者: NIマーケティング研究所 兼 BIプランニング部 A.Y
※NIリサーチャーコラムでは、当社の各リサーチャーが日々の業務等で感じた事を自由に紹介しています。
皆さん、こんにちは。
昨今、『BI』という言葉を耳にしたことがある方も少なくないと思われます。
今回のコラムではBIについてと、そもそもリサーチ会社がなぜBIを?という点について、少しお話させていただければと思います。
BIとはBusiness Intelligenceの略称で、すごく簡単に説明しますと、
・企業のデータをまとめ(収集、蓄積、加工)
・分析や意思決定に使う(計算、可視化、比較)
のためのプロセス・手段と言い表せます。
また、BIツールによって可視化されたレポートをダッシュボードと呼びます。
【図:ダッシュボードの一例】
データを用いて意思決定のサポートを行うのに、データサイエンティストやデータアナリストと呼ばれる職があります。
どちらも大規模データを扱うことに長けております。
大きな違いとして、BIは、BIツールを用いてデータの収集、整理、可視化を行うのが主な役割です。
対して、データサイエンティストは統計的な手法や、機械学習を用いて予測モデルや洞察を提供することが多いです。
先述したBIにおけるデータの収集や加工、可視化を行うためのツールのことです。
単に数表やグラフを作成してレポートを作るのであれば、ExcelやPowerPointで充分と思われる方もいらっしゃると思います。
これらと比べたBIツールは、扱えるデータ量や処理のスピードが異なります。より多くのデータを活用する場合はBIツールの方が適しています。
昨今では様々なBIツールがリリースされています。
当社で導入したIDレシートビューアというサービスは、Power BIというBIツールで作成されています。
【図:フェリカネットワークス IDレシート ウェブサイトより】
(https://receiptreward.jp/solution/)
・Tableau
Salesforce社が提供しているBIツール。データの可視化に強みを持つ。機能が非常に多い。
基本的にドラッグ&ドロップで作成ができる。
・Power BI
Microsoft社が提供しているBIツール。
Microsoft Azureを用いたレポートの自動生成AIなどの機能を備えている。
UIが他Office製品に似ており、感覚的に操作ができる。
弊社で取り扱っているIDレシートビューアもPower BIで作成されている。
リサーチ会社である当社がBI化を行う強みは以下のことがあげられます。
①業務で培った調査業界のノウハウを生かしたインサイトの発見、意思決定
【図:当社のBIソリューションの強み】
②NIならではの、幅広いマーケット範囲、集計対象者(パネル)による調査設計
【図:NIならではの調査設計】
BIツールをリサーチデータと組み合わせることで、今までリサーチをしてきたデータから新たなインサイトを発見したり、大規模で継続的なリサーチデータを分かりやすくまとめたりすることができます。
今まで蓄積してきたデータ、これから調査をしていく上で蓄積されていくデータを集計し可視化していくことは、これからの商品開発の助けになるはずです。
興味を持たれた方はぜひともご連絡お待ちしております。
NIマーケティング研究所 兼 BIプランニング部 A.Y
システムエンジニアとして就職後、統計学やリサーチに興味を持ちリサーチ会社に転職。
リサーチャー兼社内SE、データサイエンティストを経て3年前から現職にて集計部門に勤める。また兼任でBIの業務を勤めている。
マーケティングを「一生の仕事」に